月齢とは
概要
月齢とは、直前の新月(朔)から何日経過したかを示す数値で、月の満ち欠けの状態を把握するために使われます。新月の瞬間を「月齢0.0」とし、そこからの経過時間を日数(小数点以下を含む)で表します。観測や暦の上では、ある日の月齢を示す際に日本時間の正午時点での月齢を用いるのが一般的です。
月の満ち欠けは一定の周期で繰り返されており、この周期は朔望月(さくぼうげつ)と呼ばれます。「朔」は新月、「望」は満月を意味します。朔望月は、新月から次の新月までのおよそ29.5日の周期で、その間に満月を含むさまざまな月の形が現れます。
このような月の見た目の変化は月相(げっそう)と呼ばれます。月相とは、地球から見たときに月の明るく見える部分(太陽に照らされている部分)の形のことです。月相の変化は、月が地球のまわりを公転することや、太陽・地球・月の位置関係によって起こります。
代表的な月相
月相の代表的な4つの段階を以下に示します:
- 新月(しんげつ/朔)
月齢0日。太陽と月が同じ方向にあり、月の照らされる面が地球から見えないため、ほとんど見えません。 - 上弦の月(じょうげんのつき)
月齢約7日。地球、太陽、月の成す角度が90度で、月の右半分が明るく見える状態です。
地球、太陽、月の成す角度が90度になり、月が半月状に見えます。日没頃に南の空に見え、深夜には沈みます。 - 満月(まんげつ/望)
月齢約15日。地球をはさんで太陽と月がほぼ反対側に位置し、月の全面が照らされて明るくまん丸に見えます。日没とともに昇り、夜空に一晩中見られます。 - 下弦の月(かげんのつき)
月齢約22日。地球、太陽、月の成す角度が270度で、月の左半分が明るく見える状態です。
夜中から明け方にかけて見られることが多く、午前中に空で確認できることもあります。
このように、月は朔望月の間に少しずつ形を変えながら、新月 → 上弦 → 満月 → 下弦 → 新月というサイクルを繰り返します。これらの変化は日々の生活や農業、潮の満ち引き、旧暦などとも深い関わりを持っています。
なお、朔望月の平均周期は約29.5306日ですが、これは地球や月の軌道が完全な円ではなく楕円であるため、月齢の進み方は一定ではなく、わずかに前後することがあります。