概要
現在の日本においては使われている暦はグレゴリオ暦(太陽暦)です。これに対して、明治5年まで採用されていた天保暦(太陰太陽暦)や、それ以前に使用されていた暦を総称して旧暦と呼びます。
旧暦の計算方法
一口に旧暦と言っても様々なものがあり計算方法も微妙に違っています。天保暦では、京都における「地方真太陽時」というものを基準にしていましたが、現在では東経135度における「地方平均太陽時」というものを基準としています。そのため、天保暦と現在「旧暦」と呼ぶものには若干の違いがあります。
閏月
太陰暦は月の満ち欠けの周期を基準としていて1ヶ月が約29.53日であり12ヶ月は約354.36日です。これに対し太陽暦の一年が約365.2422日なので約11日ほど差があります。太陰暦を使い続けると暦上の日付と実際の季節が大幅にずれてしまいます。
そこで太陰太陽暦では3年に一度、1か月を加え13か月として季節とのずれを調整します。この挿入された月を「閏月」と呼びます。