概要

九星とは、一白(いっぱく)、二黒(じこく)、三碧(さんぺき)、四緑(しろく)、五黄(ごおう)、六白(ろっぱく)、七赤(しちせき)、八白(はっぱく)、九紫(きゅうし)の9つの星のこと。「星」は夜空の星ではなく「気(エネルギー)」という意味で、星座や天文学とは関係ない。

歴史

古代中国における占術の元となった伝説上の2つの図を総称して、河図洛書(かと・らくしょ)と呼ぶ。「河図」は神話の時代に、伏羲が黄河に現れた龍馬(龍の頭をした馬)の背中のつむじの形状を写しとったという文様である。「洛書」は夏の時代、禹が洪水を治めた時、洛水(中国の川)から現われた神亀の甲羅の文様である。八掛は河図、九星は洛書が起源とされている。九星は後に、五行、干支、八卦を組み合わせられ、運勢や相性、方位の吉凶を占うために使用されるようになった。

九星気学

日本では、明治42年に園田真次郎という占い師により、九星を基に庶民にも分かりやすいように簡略化し、方位に関する要素が色濃くしたものが「九星気学」としてまとめられ、一般に広まった。

九星 読み 五行 方位 八卦
一白水星 いっぱくすいせい
二黒土星 じこくどせい 西南
三碧木星 さんぺきもくせい
四緑木星 しろくもくせい 東南
五黄土星 ごおうどせい 中央
六白金星 ろっぱくきんせい 西北
七赤金星 しちせききんせい 西
八白土星 はっぱくどせい 東北
九紫火星 きゅうしかせい