2022年は寅年です。
そんな干支ごとに性格の傾向があるとしたら、知りたいと思いませんか。

十二支を決定した際の神話によれば、一番目が子(ネズミ)で二番目は丑(ウシ)。
密林の王者と呼ばれる寅(トラ)ですが、ネズミとウシに負けて三番手に甘んじているのは、どこか不可解です。

実は神話を紐解くと、トラの素顔が見えてきます。

今回は、十二支が誕生した際の物語を紐解きながら、寅年生まれの性格を解説します。
寅年生まれの人も、寅年生まれの人とうまく付き合って行きたい人も必見です。

寅年生まれの性格

寅年生まれの人には、以下のような性格が顕著にでることが多いと言われています。

  • トラのように行動範囲が広く、行動力がある
  • 勇猛果敢でポジティブ
  • 華やかで明るく社交的
  • リーダー気質だが単独行動も得意
  • 芯が強く責任感が強い
  • 勉強熱心で用意周到

その反面、

  • ポテンシャルが高いだけに負けず嫌い
  • 明るさが先行しすぎると、落ち着きがなく見られがち
  • 責任感が強いが、1人で悩みを抱え込みやすい
  • 抱え込みすぎた反動で爆発すると怖い

強くしなやかで凛としたトラの姿を思わせる性格です。
ただしバランスを崩したりこじらせたりすると、扱いにくい困った人に転じてしまう恐れもあるのが寅年生まれの特徴でしょう。

寅年生まれの性格を神話から紐解く

寅年生まれの性格は、十二支にまつわる神話が根拠になっていると言われています。
そこで十二支を決定する際の物語の中から、特に有力と言われる2つの神話の一説を覗いてみましょう。

一つ目は、動物たちの競争を描いた物語です。

真面目さが仇になったトラ

とある神話によれば、神様の元に一番早く辿り着くのはどの動物か競い合うレースが開催されました。

真っ当にレースしては勝ち目がないとネズミとウシはフライングスタートを結構します。
これは策士のネズミがウシを利用したものです。ウシに一晩中走らせ、ネズミはウシの背中で見学していただけ。にもかかわらず、ゴール直前でネズミはウシを出し抜いてゴールを切り、ネズミとウシが、ワンツーフィニッシュを飾ったという物語です。

ネズミの謀など知る由もないトラはルール通りにレースに臨み、事実上の一位でありながら、三位に甘んじる結果になりました。

しかしトラは全ての動物達の中でも、知力・体力・忍耐力に優れています。正当な評価が為されていれば、百獣の王として君臨するポテンシャルを持っていた真の実力者がトラなのです。

トラに秘められたリーダーの資質

別の神話の中によれば、十二支のトラのポジションには、本来獅子が位置付けられていたとされています。

しかし獅子がその体力に任せて悪行三昧を働いたことに腹を立てた神が、獅子を十二支から遠ざけ、代わりにトラにその責を任せたという物語です。

そして神はトラに、もし悪行を働く動物があれば、自分に代わって取り締まるようにと指示します。トラは神の命令に忠実に従い、その高い知性と強靭な肉体で、動物たちのリーダーとなりました。

寅年生まれは根が真面目で優秀なリーダータイプ

十二支の神話を紐解いて分かる、寅年の性格をまとめてみましょう。

  • 規範に忠実
  • 不当な負け方をしてもポジティブに受け入れる
  • 忍耐力がある
  • 知性、体力共にポテンシャルが高い
  • リーダータイプ

描いた理想に向かってブレずに邁進でき、夢追い人な一面のある寅年生まれ。
しかし裏を返すと、負けず嫌いで頑固な一面もあると言えます。

ではそんな寅年生まれとうまく付き合っていくなら、どんなポイントを押さえておくと良いでしょうか。

寅年生まれとうまく付き合う方法

寅年生まれの人は根が真面目であるため、曲がったことが大嫌い。そのためにストレートに物を言う傾向があります。

また自分自身が裏表のない真っ直ぐな性格なので、本音を隠したり、場当たり的な対応をする人に対して、不誠実であると判断して心を閉ざすこともあります。

時として厳しい物言いをする寅年生まれですが、そこには他意はないことがほとんどです。ただ真剣に思うが故に、誰もが言葉を濁す内容でもハッキリ切り込んで言及しただけ。
ところがそれを誤解されて、怖い人、空気の読めない人、と誤解されがちなのが寅年生まれです。

そういった自分の側面に誰よりも傷つき、人知れず心を痛めてストレスを溜めていく繊細な一面が、寅年生まれにはあります。

真っ直ぐすぎて時に不器用な寅年生まれとは、表面的な言動だけに着目するとうまくいきません。
その裏にある優しさや真意を汲んであげること。そしてトラブルになりそうな時は一歩引いて、冷静に俯瞰する大人の対応が肝心です。

寅年生まれは情に厚いので、腹を割って話し合える関係になることができれば、深い心の交流を結ぶこともできるでしょう。

おわりに

日頃気にすることのない干支ですが、年末年始の頃になるとなぜか気になり始める物です。

寅年生まれの人には、トラのような天性の華やかさと人を惹きつける魅力があると言われています。

寅年生まれのポジティブな側面を伸ばしながら、弱点は補いあって、2022年も乗り越えていきたいものです。