住吉大社の初辰まいりは、強大なパワースポットとして知られる住吉大社で行われ、強力な商売繁盛のご利益が期待できるとされています。

初辰まいりでは、特別な招き猫。この招き猫の置物を集めるとより大きなサイズの猫の置物に交換できるアトラクション要素も手伝って、招き猫好きの人も楽しみながら参拝できる祭事としても知られています。

初辰まいりの強大なご利益

初辰まいり
辰まいりの強大なご利益

初辰まいりで期待できる主なご利益が以下です。

  • 強力な発達繁栄
  • 商売繁盛
  • 家内安全

強大なご利益を求めて住吉大社に出向き、ご祈祷を受ける人があとを断ちません。

招き猫好き必見!特別な招き猫集め

招き猫
招き猫好き必見!特別な招き猫集め

初辰まいりといえば、楠珺社(なんくんしゃ)で頂ける招福猫の置物集めでしょう。

招福猫の置物には、大・中・小の3サイズあります。しかし初辰まいりで授与されるのは小さい招福猫のみです。大中の招福猫は、お守りのようにお金を納めても授かれません。

ではどうやって大中の猫を手に入れればよいのでしょうか。
実は大中の猫は、小さな招福猫を集めて交換することでしか手に入らない、特別な猫の置物です。

小さな招福猫を48体集めると、中くらいの招福猫に交換できます。
さらに中くらいの招福猫2体と小さい招福猫48体を集めれば、大きな招福猫に交換してもらえる仕組みです。
大きな招福猫を集めるまでに、最短でも12年要します。

さらに招福猫には、あげている手が左の猫と右の猫がいます。
左手あげの招福猫は人を、右手あげの招福猫はお金を招きますが、左手あげの招福猫は奇数月、右手あげの招福猫は偶数月にしか授与されません。

大サイズの猫で左右の手をあげたペアが揃うまでには、最短でも24年という長い時間を要します。
これには「商売発達には継続が最大の鍵である」という哲学が込められており、小猫をコツコツ収集するという仕掛けは、毎月初辰まいりし続けるための原動力の一つでもあるのです。

初辰(はったつ)まいりの方法

住吉大社
初辰(はったつ)まいりの方法

初辰まいりでは住吉大社内に祀られた指定の4社を、決められた順に巡拝します。以下が参拝する4社です。参拝順に記載しました。

  1. 種貸社(たねかししゃ)
  2. 楠珺社(なんくんしゃ)
  3. 浅澤社(あさざわしゃ)
  4. 大歳社(おおとししゃ)

48回参拝すると、満願成就です。

種貸社

種貸社には穀物の神が祀られています。穀物は昔は金品と同等の価値を持っていたことから金運のご利益が期待できる神社です。

種貸社でご祈祷を受けると、授与品としてお種銭を頂けます。お守りのように社務所で授かることはできず、ご祈祷を受けた人のみがいただける特別なものです。
お種銭は神からお借りするお金であることから、商売の資本金にすれば神のご加護を受けて大きく増やす効果が期待できると言われています。

ご祈祷は午前6時から午後3時半まで受け付けているので、出社前にご祈祷を受けるビジネスマンも少なくありません。

楠珺社

願い事の発達を祈願する神社が楠珺社です。招福猫の置物も、楠珺社で頂けます。初辰まいりでは、中心的な位置付けとなっているのが楠珺社です。

初辰まいりの受付がは、午前6時から午後3時45分まで行われます。

浅澤社

浅澤社は住吉大社の弁天さんの別名があります。芸事や美容のご利益が期待できる神社です。芸事のご利益が期待できるため、芸能人や職人なども熱心に参拝する神社としても有名です。

初辰まいりは、午前6時~午後4時での受付しています。

大歳社

願いを成就させるクライマックスを迎えるのが大歳社です。
大歳社でご祈祷を受けると、小石に大の字が刻まれた「大歳守」を授かれます。大歳守には集金のご利益があるとされており、お金の巡りがよくなるとして商売発達が実現するために欠かせない神社です。

大歳守境内には、もう一つの人気スポットがあります。それが、おもかる石という占い石です。おもかる石を持ち上げた時の重さで、楽しみながら占えるのが特徴です。そのため特に初辰まいりの日には、行列ができるほどの人気スポットとなっています。

初辰まいりは、午前6時~午後4時で受付しています。

2022年の辰の日

2022年の辰の日は以下の通りです。その月の最初の辰の日が初辰。2回目は二の辰、3回目は三の辰と呼ばれます。

1月 3日(月)・15日(土)・27日(木)
2月 8日(火)・20日(日)
3月 4日(金)・16日(水)・28日(月)
4月 9日(土)・21日(木)
5月 3日(火)・15日(日)・27日(金)
6月 8日(水)・20日(月)
7月 2日(土)・14日(木)・26日(火)
8月 7日(日)・19日(金)31日(水)・
9月 12日(月)・24日(土)
10月 6日(木)・18日(火)・30日(日)
11月 11日(金)・23日(水)
12月 5日(月)・17日(土)・29日(木)

  • ただし1月3日は正月のため、1月のみ初辰まいりの日は1月15日となっている

遠方に住んでいる人が初辰まいりする方法

初辰まいりは人生で一度しか参拝できないとしても絶大なご利益が期待できることでも有名です。そのため、毎月の辰の日に住吉大社に参拝できなくても、商売発達のご利益を受け取ることができるとされています。

また緊急事態宣言が発令されるなど不安定な社会情勢を受けて、遠方に住んでいてもオンライン祈祷を受けられたり、縁起物を郵送で受け取ったりといった対応もされています。

住む場所やライフスタイルを問わず、誰もが気軽に福招きできるのが、初辰まいりの魅力です。

おわりに

住吉大社の初辰まいりでは、招き猫を集めたり、祈祷を受けると神から種銭をいただけるなど、アトラクション要素が多いのが特徴です。そして楽しみながら参拝を続けていける仕掛けには「楽しみながら継続する」という商売発達の真髄が暗に示されています。

住吉大社に足を運べなくても、授与品やご祈祷はオンラインショップを介して授かることも可能です。

先の見えない鬱蒼とした霧の中にある昨今ですが、初辰まいりで招福猫集めを楽しみながら、ご利益に期待してみるのはいかがでしょうか。