クセのない味で様々な料理に合う白菜は家庭でも使いやすく人気の野菜です。
そんな白菜にはどのような栄養素が含まれているかご存知ですか?
今回はそんな白菜の栄養や保存方法、美味しい白菜の見分け方についてご紹介いたします。
丸ごと販売されていることが多い白菜も、正しい保存方法を知ることで傷むことなく使いきれるため必見です。

白菜の栄養

90%以上が水分である白菜は「淡色野菜」の仲間なので、栄養がないと思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに緑黄色野菜に比べると栄養価は劣ってしまいますが、全く栄養がないわけではありません。
白菜もビタミンC、ビタミンK、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、食物繊維など様々な栄養素を含んでいるのです。
栄養価が低くても、他の野菜との組み合わせや調理法によってこれらの栄養素を効率よく吸収することができます。
また、白菜はバランスよく栄養素を含んでいるだけでなく、カロリーが低いのも特徴です。
低カロリーで色々な料理に使える白菜は、ダイエットの強い味方。

ビタミンC

ビタミンCには免疫力を高める効果があり、風邪予防に効果的だといわれています。
また、メラニンの生成を抑えコラーゲンを作り出してくれるので、健康や美容には欠かせない栄養素です。

ビタミンK

ビタミンKはカルシウムの吸収を助け、カルシウムが溶けて骨から血液に流れてしまうことを防いでくれます。
脂溶性のビタミンで油に溶けやすいため、油と摂取することで栄養を効率よく摂れるのです。

カリウム

余分な塩分を体外に排出してくれるカリウムは血圧を下げ正常な数値を保つ効果があるといわれています。
むくみが気になる方や高血圧の方におすすめの栄養素です。

カルシウム

骨や歯を作る働きをするカルシウムは欠かすことのできない栄養素です。
吸収されにくいためビタミンDと一緒に食べることで効率よく摂取できます。

マグネシウム

マグネシウムはカルシウムの吸収に必須な栄養素です。
亜鉛
亜鉛は髪の毛やキレイな肌の維持には欠かせない栄養素です。
正常な味覚を保つためにも必要で、味を感じるための細胞を作ります。
不足しがちですが、体内で作ることができないため食べて摂取しなければなりません。

食物繊維

食物繊維には水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維がありますが、白菜には不溶性食物繊維が多く含まれます。
腸の中で水分を吸収して膨らむことで、腸を刺激し便通を促してくれるので便秘に悩んでいる方におすすめです。

白菜の旬な時期

白菜は一年中手に入る食材ですが、旬の時期は10月から2月頃。
旬の時期に収穫されたものはより甘くみずみずしいため、冬の定番である鍋料理には美味しい白菜が使用できるのです。
寒さが増すと身を守ろうとするため、どんどん繊維質が柔らかくなり甘くなっていきます。
旬な時期は出荷量も増えるため、美味しい白菜を手頃な価格で購入できるのです。
鍋以外にも様々な料理で使えるので、冬場は大活躍してくれます。

白菜の保存方法

白菜は丸ごと購入した場合とカットしたものを購入した場合で保温方法が異なります。
正しい保存方法によって長持ちしますので、ぜひご家庭で実践してみて下さい。

白菜を丸ごと保存する場合

白菜を丸ごと購入した時は、芯を切らず新聞紙で全体を包み冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。
寒い時期は冷蔵庫でなく、涼しい場所で保存できるため冬場は冷蔵庫がいっぱいでも安心して保存できます。

カットした白菜を保存する場合

1/2や1/4にカットされている白菜は、白菜が乾燥しないようラップでしっかり密封し、冷蔵庫の野菜室で立てて保存しましょう。
カットされている場合、芯がついたまま保存すると鮮度が落ち傷みやすくなってしまうため、芯は早めに切り落として下さい。

冷凍もできる白菜

安価で様々な料理に使える白菜は鍋にスープに大活躍。
丸ごと購入したけれど使いきれるか不安という方もいるのではないでしょうか。
白菜は冷凍保存もできるため、より長持ちさせたい場合は食べやすい大きさにカットして冷凍するのが良いでしょう。
生の状態でも、茹でたものでも冷凍は可能ですが、食感が落ちてしまいます。
そのまま冷凍した方が楽ですが、茹でると水分が出にくくなり歯ざわりや食感がのこるためおすすめです。
鍋やスープに入れる際は解凍せず凍ったまま使えます。

美味しい白菜の見分け方

購入するのであれば美味しい白菜を選びたい所。
もし丸ごと購入するのであれば、重みがあり根がふっくらして張りがあるものを選ぶと、水分をしっかり含んだみずみずしい白菜を食べることができます。
一つ一つ手に取り、外側の葉が大きく肉厚なものを確認して購入してみて下さい。
カットした白菜の場合は、葉が隙間なく詰まっている・葉の中心部が黄色く厚みがある・切り口がみずみずしく変色していない・切った断面が平らなものを選ぶようにしましょう。
白菜は鮮度が落ちると断面が膨らんできてしまうため、断面のチェックは必須です。

まとめ

冬に食べる機会が増える白菜には、様々な栄養素が含まれています。
旬の時期に収穫されたものは甘みが強いだけでなく、お手頃価格で手に入るためお得です。
低カロリーなのも嬉しい白菜は、冬にたくさん食べたい食材といえるでしょう。