風水とは、中国の古代哲学である「陰陽五行説」を基にした、空間の配置や調整の方法です。
その目的は、良い気(エネルギー)を呼び込み、悪い気を排除することで、運勢や健康を良くすること。
その風水には、多くの用語が用いられていますが、(漢字ではあるものの)理解し辛いものや専門用語が多々あります。
本コラムでは、風水に接するための基本となる用語をいくつかご紹介します。

風水の基本用語

気(き)

自然界に存在する精神的なエネルギーの流れのこと。
風水では、気は常時流れており、その流れは、方位や形状、素材、色彩等によって変化するものと考えられています。

方位(ほうい)

風水では、方位(方角)を非常に重視します。
方位は、気の流れに多大な影響を与えると考えられており、方位を調整する(変える)ことで、運勢や健康を良くすることができるとされています。

陰陽(いんよう)

宇宙の万物を構成する二つの相反する性質「陰と陽」を表す言葉。
陰とは、暗い、静か、柔らかい、内側等のネガティブ系な性質を表し、陽は、明るい、活発、硬い、外側等のポジティブ系の性質を表します。
陰陽は、どちらかが突出して求められるものではなく、双方のバランス(調和)が重視されます。

五行(ごぎょう)

風水の五行は、自然界の万物を「木・火・土・金・水」の5つの元素に分類する考え方です。
木は、成長・発展を表す元素。火は、エネルギー・活力を表す元素。土は、安定・調和を表す元素。金は、収穫・実りを表す元素。水は、知恵・創造性を表す元素。

生気、殺気(せいき、さっき)

生気とは、生命を育む力を持つ良い気のことであり運気アップにつながります。
生気は、自然(山や川、太陽等)から得られるものとされています。
殺気とは、生命を損なう力を持つ悪い気のこと。
尖ったものや乱雑なもの、暗いもの等から発生して運気ダウンにつながります。

巒頭(らんとう)

自然の地形や建物の形状等を重視する考え方。
山や海、川、道路等の自然に形成された地形や、建物の形や高さ等を鑑みて、良い風水環境にあるかどうかを判断します。

理気(りき)

方位や五行説等を重視する風水の考え方の一つ。
理気では、方位や五行説に基づいて、家の形や配置、家具やインテリア等の配置を考えます。

家相(かそう)

家相では、家の形や配置、方位などを鑑みて、家族の運勢や健康を良くするための方法を検討します。

墓相(ぼそう)

墓相では、墓地の形や配置、方位などを鑑みて、故人の冥福を祈るための方法を検討します。

風水活用のメリット

風水を活用することで、「運気アップ」「健康運アップ」「仕事運アップ」「金運アップ」「人間関係の円滑化」等が実現・改善されます(もちろん個人差はあります)。
風水を学ぶ人は「風水を実践して悪いことはひとつもない」と口を揃えて言います。
風水の知識を身につけることで、自分自身や周りの環境を見つめ直す機会を得ることができるのも活用におけるプラス面です。
風水は、「人生を豊かにするためのヒントを与えてくれるもの」なのです。

まとめ

本格的に風水を学ぶ人は「奥が深い学問」と評します。
初心者は、基本的な考え方とテクニックを学び、そこから徐々に深めていくのがよいでしょう。
そのためにも基礎となる風水用語の理解は必須です
風水が「より良い人生に変わるきっかけ」になるかもしれません。
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